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四柱推命 自分の命式を知ることの意味

皆さま こんにちは。

玲月彩良(れいげつ・さら)です。

 

昨日から暦は10月に入りました。

 

ようやく朝晩は涼しくなって残暑も軽くなってきましたが、それでも今日の日中はまだまだ暑さに汗ばむような気候です。

 

ここ数年は天候と本来の季節がかなりずれてしまっているのを年々強く感じます。

 

暦の季節では、8月・9月・10月が秋の季節です。

 

東洋占術の基本思想である「陰陽五行論」では地球上のすべての物質が陰と陽、そして五行に分類されます。

 

その五行の性質を陰と陽と分けそれぞれ示されているのが十干です。

 

秋に所属するのは金の十干である庚(かのえ)と辛(かのと)です。

 

庚が金の陽、辛が金の陰となります。

 

庚は刀に例えられますが、本来は刀になる前、研磨される前の鉱石や鉄鋼を示します。

 

十干には、それぞれが社会に果たす役割があります。

 

山から堀ったばかりの鉄の塊である鉱石を、社会に貢献できる切れ味の良い刀として仕上げていくのが、庚を日干に持つ人の人生の使命であるといえます。

 

四柱推命では日干は自分そのものとされ、自分である日干の状態をより良く保つように生きていくことが「運の良い人生」とされます。

 

この場合の、「より良く保つ」とは、自分が居心地が良いという意味だけでなく、社会的な使命を果たすという意味も含みます。

 

それは人は、一人で生きているのではなく、誕生した瞬間からこの地球上に存在する万物の一つとして社会的な役割を持つという考えからきています。

 

人はだれもが自分の役割を社会の中で持っていて、その役割を果たせる自分になることが今世での課題であり使命であるといえます。

 

だからこそ、それぞれの人生は違って当たり前ですし、どんな生き方も適材適所で輝くことができるのでしょう。

 

日干だけでその人の特徴や性質などを決め付けてしまうのは私はどうかと思っています。

 

もちろん、日干の影響は大きく、最終的には、その人の根底を成す特性や性質、傾向を決定するといえます。

 

命式だけではなく、実際にその人が置かれている環境の影響もかなり大きなものとなります。

 

また、命式の周りにある干支が日干に与える影響は大きく、表面上では、「甲らしくない甲」、「戊にみえない戊」などはたくさん存在します。

 

見えないことは、決して悪いことではありません。

 

そういう特徴をもった命式だというだけです。

 

自分の命式の「吉凶」を知るためだけに四柱推命は存在するのではありません。

 

自分の命式の特徴を知ることが大事なのではなく、知ることで、自分の日干を活かすための生き方を考える模索し、実行するということが意味があることなのだと私は思っています。

 

どんな「吉」の命式でも活用しなければ「凶」になり、「凶」の命式でも活用していけば「吉」に変えることだってできると私は考えています。

 

四柱推命は、その的中率の正確さで、残酷な占いと言われています。

 

それでも、その残酷さを次の一歩に活用することができれば、私たちの鬼に金棒の味方になってくれるでしょう。