
皆さま こんばんは。
玲月彩良(れいげつ・さら)です。
今日は朝から暖かいを通り越して暑かったですね。
四季の移り変わりが美しい日本が、なくなってしまうような危機感を感じます。
春の土の土用の期間に入っています。土用の期間は季節の変わり目で、土の作用が強くでる期間のことを言います。
土の五行は、十干では陽の干の「戊(つちのえ)」と陰の干の「己(つちのと)」です。戊は大きな山であり、己は柔らかい畑です。
「母なる大地」というように土は育てる、受け止める作用がある五行になります。
また、土の十二支が、融合条件によって五行を変化させることから、変化自在で掴みどころがない五行でもあります。
土は自由自在にその身を他の五行に変化させていますが、意外にも、その土の五行を苦手とする十干はいくつかあります。
「丙・丁・壬・癸」です。
太陽である丙(ひのえ)と人工の火、ろうそくを意味する丁(ひのと)は火の五行に属します。
どちらの十干も、土の五行の存在は漏星にあたります。通常は自分である日干から相生の関係で漏れる立場の漏星は、自分のエネルギーを抜いてくれる星であり、自分が与える側になれる通変星です。
火の五行である丙・丁の役割は「光」と「熱」です。
丙と丁は、光の役割ではすべてのものを明るく照らること、熱の働きでは寒さや冷え切ったものを暖めることで社会の役にたつことが使命となります。
このように、丙と丁は本来、周りを暖め明るく照らすことが、自分の社会における役割なのですが、漏星の土の五行、戊と己の存在が大きすぎるとその役目を果たせなります。
それは、大きすぎる土が火を隠してしまうと、光は隠れ、熱は外に伝わらなくなり、消えてしまうからです。
水の五行にとって、土の五行は土剋水の相剋の関係です。
水の五行には海や大きな河川を象意にもつ壬(みずのえ)と雨や小さな水たまりを象意とする癸(みずのと)があります。
どちらも、清らかに滞りなく流れ続けることで社会の役に立つという使命をもっています。
ところが、自分を剋する土の五行の戊と己が多すぎると、どろどろに水が濁ってしまったり、土が流れをせき止めてしまい、流れ続けることができなくなります。
以上が、土の五行である「戊・己」を火の五行の「丙・丁」と水の五行である「壬・癸」が苦手とする所以です。
このように、十干同士には、人の相性と同じように干同士の相性があります。
自分の日干が暦によって決まると、自動的に自分が持つ通変星の十干が決まります。生まれながらに自分の苦手な分野が決まってしまうなんて、人は誕生日を自分で決めて生まれてくるわけではないので、何となく不公平さを感じてしまいますよね。
私は、先天的な宿命部分を通じて、私たちに周りへの感謝の念を持つことの大切さを神様が教えてくれているのだと考えています。
でも、自分の力が及ばないことが世の中にはあることを私たちは、知らないといけません。
どうしても人は、順調になると一人で生きてきたような顔をしがちです。
直接的でなく、間接的だとしても、周りや環境の影響を受けながら、私たちは生きています。自分ではどうしようもないことに対する謙虚さを持って生きていきたいですね。
